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【2026年版】人気補助金4選の申請手順を徹底解説(その2)省力化・事業承継・成長加速化・雇用の助成金

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中小企業省力化投資補助金、事業承継・M&A補助金、中小企業成長加速化補助金、雇用関係の助成金(キャリアアップ・業務改善)。4制度の申請手順と直近の締切を、時系列で解説します。

はじめに

前回の記事に続き、人気の4制度について、申請の手順を時系列で解説します。今回は、中小企業省力化投資補助金、事業承継・M&A補助金、中小企業成長加速化補助金、雇用関係の助成金(キャリアアップ助成金・業務改善助成金)です。

いずれも「事前準備→申請→採択(交付決定)→事業実施→実績報告→入金」という流れは共通で、補助金は原則後払いです。公募回ごとに要件・締切が変わるため、日程は2026年10月13日時点の公開情報です。上限額・補助率などの数字は、必ず最新の公募要領で確認してください。

注意:原則として、交付決定(採択)前に発注・契約・支払いをした経費は補助対象外です。

① 中小企業省力化投資補助金

人手不足を、ロボットや機器の導入で補うための補助金です。実施機関は中小機構で、「カタログ注文型」と「一般型」の2つの枠があります。

  • カタログ注文型:事務局のカタログに登録された、清掃ロボットや自動券売機などの汎用製品を、販売事業者と共同で申請して導入します。
  • 一般型:公募回ごとに募集があり、審査を経て交付決定されます。
項目内容
一般型 第8回の申請受付2026年9月18日(金)10:00~10月16日(金)17:00
一般型 第8回の採択発表2027年2月上旬(予定)
カタログ注文型2026年3月19日の改定で、申請受付期間が2027年3月末頃まで延長されたと報じられています
一般型の上限額・補助率上限1億円、補助率1/2(小規模事業者・再生事業者は2/3)と紹介する資料があります(公式の資料での確認は、お願いします)
申請方法電子申請(gBizID必須)

一般型の第8回は、締切まで数日です。間に合わない場合は、次回の公募を待つ形になります。

申請手順(カタログ注文型)

  1. gBizIDを取得する 取得に時間がかかるため、最初に着手します。
  2. 公募要領で要件を確認し、製品を選ぶ 対象者・対象経費・スケジュールを確認し、カタログに登録された製品から選んで、販売事業者に連絡します。
  3. 販売事業者と共同で申請する 販売事業者から招待(インビテーション)のメールを受け取り、事業者側が専用のフォームから申請します。
  4. 交付決定後に、製品を導入する 補助事業の期間内に導入し、実績報告書を提出します。
  5. 実績報告→確定検査→額の確定→精算払の請求→入金
  6. 効果報告 補助事業の終了後、毎年度、事務局が定める期限までに、製品の稼働状況と、省力化・賃上げの達成状況を報告します。

注意点

  • 購入した製品の売却・転用・廃棄には、制限があります。残存簿価相当額などの返納が必要になる場合があります。
  • 効果報告は、3~5年にわたって必要です。
  • 一般型の申請の具体的な手順、賃上げの要件、交付決定前の発注の扱いは、公募要領で確認してください。

出典:J-Net21(一般型 第8回)、創業手帳(第8回公募)、中小企業庁の公募のお知らせ(第6回)、経済産業省の資料

制度の全体像は、中小企業省力化投資補助金とは?でも解説しています。

② 事業承継・M&A補助金

事業の引き継ぎ(承継)や、M&A(売買・統合)にかかる費用を支援する補助金です。2026年度の第16次公募の公募要領は、2026年9月4日に公表されています。

項目内容(第16次)
申請受付2026年10月2日~11月6日(締切は17時とする資料があります)
枠事業承継促進枠、専門家活用枠(買い手支援・売り手支援など)、廃業・再チャレンジ枠、PMI推進枠
上限額・補助率枠ごと、類型ごとに異なります。資料によって記載が食い違うため、公募要領で確認してください
申請方法電子申請(jGrants、GビズIDプライム必須)

申請手順

  1. GビズIDプライムを取得する 発行に1~2週間(混雑時は3週間ほど)かかるとされています。
  2. M&A支援機関が、登録されているかを確認する 仲介手数料やFA(ファイナンシャル・アドバイザー)の費用は、事前に登録された支援機関の支援だけが補助の対象です。
  3. 申請する 採否は、jGrantsで通知されます。
  4. 採択後に、交付申請をして、交付決定を受ける 交付決定の通知を受けてから、補助事業に着手します。
  5. 事業を実施する 計画の変更や承継の完了などは、事務局の手引書に沿って、jGrants経由で届け出ます。
  6. 実績報告 補助対象事業の完了日から30日を経過した日、または交付決定通知書の完了期限から10日を経過した日の、いずれか早い日までに提出します。
  7. 額の確定→精算払い(入金) 検査で補助金額が確定したあとに支払われます。交付決定されても、支払われないことがあります。
  8. 事業化状況報告 補助事業の完了後5年間、各事業年度の終了後90日以内に、事業化と賃金引上げなどの状況を報告します。

注意点

  • 交付決定の前の契約・発注は、対象外です。
  • 契約の不備、相見積もりの未取得(原則2者以上の見積が必要)、支払方法の不備があると、交付額が減額されます。
  • 経営権と所有権の両方が移転しない代表者交代、グループ内の再編、フランチャイズ契約のようなものは、原則として対象外です。
  • 実費とかけ離れた高額な成功報酬を請求する業者に注意するよう、公募要領に書かれています。

出典:中小企業庁(公募中の補助金)、事業承継・M&A補助金 事務局(第16次 事業承継促進枠)、ミラサポplus、補助金ポータル

制度の全体像は、事業承継・M&A補助金とは?でも解説しています。

③ 中小企業成長加速化補助金

売上高100億円を目指す、中堅に近い中小企業向けの、大型の設備投資の補助金です。事務局は「100億企業成長ポータル」です。現在は第3次公募です。

項目内容(第3次公募)
申請受付2026年9月29日(火)~11月12日(木)15:00(厳守)
100億宣言の申請期限2026年10月26日(月)まで(公表に通常2~3週間)
審査・採択書面審査の結果:2027年1月中旬/プレゼン審査:2027年2月15日~3月5日/採択発表:2027年3月下旬以降(予定)
補助上限・補助率上限5億円、補助率1/2
対象者売上高10億円以上100億円未満の中小企業
主な要件投資額(建物費、機械設備費などの合計、税抜き)が1億円以上/100億宣言が公表されていること/従業員1人当たり給与支給総額の年平均上昇率4.5%以上の事業計画

受付の締切は、当初は10月29日の予定でしたが、事務局のお知らせで、11月12日に変更されています。古い記事には、10月29日と書かれているものがあります。必ず、公式のポータルで確認してください。

申請手順

  1. 100億宣言を申請し、公表される 3次公募に応募するには、10月26日までに申請します。公表までに2~3週間かかるため、急いで準備します。
  2. 事業計画書を作る 今後5年ほどの計画で、賃上げ要件(年平均4.5%以上)を満たす内容にします。
  3. 申請する 受付は、2026年11月12日(木)15:00までです。
  4. 審査 書面審査のあとに、プレゼン審査があります。
  5. 採択後、2か月以内に交付申請→交付決定
  6. 補助事業の実施→実績報告 補助事業の期間は、交付決定の日から24か月以内とされる資料があります(記載が揺れているため、公募要領で確認してください)。
  7. 事業化状況報告・知的財産等報告 補助事業の終了後、数年間にわたり、賃金引上げなどの状況を報告します。

注意点

  • 賃上げ要件を満たせない場合は、やむを得ない事情を除き、未達成率に応じて補助金の返還が必要です。
  • 第3次公募では、賃上げ目標に「給与支給総額」を選んだ場合でも、1人当たり給与支給総額が基準を下回ると、返還になる場合があります。
  • 令和7年度補正予算の分は、第3次公募で終わる見込みとする情報があります(確定ではありません)。
  • GビズIDの要否、事業計画書の様式、実績報告の手順は、公募要領で確認してください。

出典:100億企業成長ポータル(事務局)、第3次公募 概要資料、ミラサポplus

制度の全体像は、中小企業成長加速化補助金とは?でも解説しています。

④ 雇用関係の助成金(キャリアアップ助成金・業務改善助成金)

厚生労働省の助成金は、「審査で競う」補助金とは違い、要件を満たし、書類がそろえば受給できるものが多く、事前の届出や就業規則の整備が前提です。ここでは、人気の2つを取り上げます。

キャリアアップ助成金(正社員化コース)

契約社員・パート・派遣などの非正規雇用の方を、正社員に転換した事業主に支給されます。

項目内容(令和8年度)
助成額(中小企業・1人あたり)有期→正社員:40万円、無期→正社員:20万円(重点支援対象者は、2期に分けて支給)
事業所単位の加算(1事業所1回)正社員転換制度を新たに規定:20万円/多様な正社員制度を新たに規定:40万円/情報公表加算:20万円(大企業は金額が異なります)
計画書の提出正社員化を実施する前日までに、キャリアアップ計画書を、管轄の労働局に提出
支給申請の期限正社員に転換して6か月分の賃金を支払った日の翌日から2か月以内

支給要件や助成額は、年度によって見直されます。最新の「キャリアアップ助成金のご案内」で確認してください。

#### 申請手順

  1. キャリアアップ管理者を置き、キャリアアップ計画書を作って、労働局に提出する 正社員化の前日までに出します。電子申請で支給申請する場合は、計画書も電子申請で出しておく必要があります。
  2. 就業規則などに、正社員への転換の規定を整える 規定の整備が、要件や加算になります。
  3. 計画の期間内に、正社員へ転換する
  4. 転換後6か月分の賃金を、実際に支払う
  5. 支給申請をする 6か月分の賃金を実際に支払った日の翌日から2か月以内。就業規則上の賃金の支払日ではなく、実際の支給日が基準です。
  6. 第2期の申請 重点支援対象者などで、正社員の雇用が続いている場合は、さらに6か月後に第2期の申請ができます。第1期で不支給になった場合は、第2期は申請できません。

出典:厚生労働省 キャリアアップ助成金のご案内(令和8年度版)、Q&A、支給申請の期限について

業務改善助成金

事業場内で最も低い賃金(事業場内最低賃金)を引き上げ、生産性を高める設備投資などを行った場合に、その費用の一部が助成されます。

項目内容(令和8年度)
コース50円・70円・90円の各コース(令和7年度の区分から再編)
助成率事業場内最低賃金が1,050円未満:4/5、1,050円以上:3/4
助成上限額コースと、賃金を引き上げる人数で決まります(例:50円コースの1人は30万円または40万円)
交付申請の期限地域別最低賃金の発効日の前日、または11月30日の、早い日とする労働局の案内があります(地域によって異なります)
事業の完了期限原則、交付決定の年度の1月31日

#### 申請手順

  1. 賃金の引上げ計画と、設備投資などの計画を立てる 引き上げる額(50・70・90円)と、導入する設備を決めます。
  2. 交付申請をする 期限は、管轄の労働局で確認してください。
  3. 交付決定を受ける 決定までに、3~6か月かかることがあるとされています。
  4. 事業を実施する 賃金の引上げ、設備の導入、支払いを、期限までに終えます。
  5. 事業実績報告 事業の完了後、1か月を経過する日、または翌会計年度の4月10日の、早い日までに提出します。
  6. 助成金の支払い

#### 注意点

  • 交付決定の前に、助成の対象となる設備を導入すると、対象外です。
  • 計画を変更するときは、事前に変更の申請が必要です。計画どおりに実施されないと、交付決定が取り消される場合があります。
  • 令和8年度は、自動車(特殊用途自動車を除く)は助成の対象外です。
  • 不正に受給した場合は、交付決定の取消しと、加算金を付けた返還の請求があります。

出典:厚生労働省 業務改善助成金(令和8年度)、変更点のご案内、高知労働局の案内

制度の全体像は、雇用関係の助成金とは?でも解説しています。

4制度の比較と選び方

迷ったら「何を変えたいか」で選びます。人手不足を機械で補うなら省力化、事業の引き継ぎ・M&Aなら事業承継、大きな成長投資なら成長加速化、人の雇用と賃金を整えるなら雇用関係の助成金が合います。

制度向いている用途直近の日程申請の鍵
省力化投資補助金人手不足を補う機器・ロボットの導入一般型 第8回:10月16日(金)17:00締切gBizID、販売事業者との共同申請(カタログ注文型)
事業承継・M&A補助金事業の引き継ぎ・M&Aの費用第16次:11月6日締切登録されたM&A支援機関の活用、交付決定後の契約
成長加速化補助金大型の設備投資(投資額1億円以上)第3次:11月12日(木)15:00締切、100億宣言は10月26日まで100億宣言、賃上げ要件(年平均4.5%以上)
キャリアアップ助成金非正規から正社員への転換随時(要確認)転換前日までの計画書の提出
業務改善助成金最低賃金の引上げと、設備投資交付申請は11月30日までとする案内あり(地域で異なる)交付決定の前に設備を導入しない

経費が重ならなければ、複数制度の併用も可能なことがあります(同一の経費への二重受給は不可)。併用の可否は、各制度の公募要領で確認してください。

よくある失敗と注意点

不採択や返還の多くは、審査以前の手続きミスが原因です。

  • 日程の見落とし:成長加速化補助金の「100億宣言」のように、申請の締切より前に、前段の手続きの期限がある制度があります。
  • 古い情報を見る:締切が、後から変更される場合があります(成長加速化補助金の第3次公募)。必ず公式サイトで、最新の日程を確認します。
  • 交付決定前の発注・契約・導入:原則、対象外です。
  • 登録のない支援機関を使う:事業承継・M&A補助金は、登録されたM&A支援機関の費用だけが対象です。
  • 賃上げ要件の未達:成長加速化補助金などは、未達の場合に返還が必要になります。実現できる水準で計画します。
  • 助成金の事前の届出の遅れ:キャリアアップ助成金は、正社員化の前日までに計画書を提出しないと、対象になりません。

まとめ

今回の4制度は、直近の締切が近いものが多くなっています。10月16日(省力化・一般型の第8回)、10月26日(成長加速化の100億宣言)、11月6日(事業承継・M&A)、11月12日(成長加速化)、11月30日(業務改善助成金)と続くため、今日から準備を始めましょう。

どの制度が自分に合うか迷うときは、AI補助金判定や、無料相談もご利用ください。前回の4制度(持続化・デジタル化AI・新事業進出ものづくり・創業助成)は、こちらの記事です。

※本記事は2026年10月13日時点の公開情報をもとに作成しています。一部の数字・日程は、民間サイトの記載や、検索で確認できた範囲の情報です。制度の内容は変更される場合があるため、申請前に各制度の公式サイトと公募要領を必ずご確認ください。補助金ネットの掲載内容は参考情報で、受給を保証するものではありません。

最終更新日:2026年10月13日